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一昔前に大ヒットした「アメリ(原題:Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)」って映画。わたしも観て「うわ、パリってやっぱステキ…」と思わず目にお星様を浮かべてしまい後で大いに反省したのだが、観たことないひともYann Tiersenが手がけたサウンドトラックはどこかで耳にしてるはず。
主人公のアメリはちょっとしたイタズラやあるいはそれヘタしたら犯罪やん!な振る舞い(定位置にあるはずの人形を動かしたり一方通行の手紙に返事を捏造したり)で退屈な日々を送る人々の暮らしに小さな波紋をおこしてはほくそ笑むのだが、その中のひとつに街を歩いている目の不自由な人に突然寄り添い周りの景色や起こってることを逐一実況しながら一緒に歩く、というシーンがあってなかなかに心打たれたのだった(もっとも実際いきなりそんなことやられたら気味悪い以外のなにものでもないだろうけど)。 ”LookTel?”というモバイルフォン用アプリのデモを見ていたら思わずアメリのそのシーンを思い出してしまった。 ”LookTel?”はモバイルフォンのカメラが捉えた文字を読み上げてくれるだけでなく、形状や色をネット上のデータベースと照合して合致したものを教えてくれる。またデータベース上で見つからなかったものは自分で情報タグを加えていくこともできる(たとえば自分の家の台所の醤油とソースの入れ物の区別をつけたり)。そして一連の操作はすべて音声のみで可能。これだけでも目の不自由な人々にとっては大きな助けになるとおもうのだけど、これがAR(拡張現実)技術と結びつけられたらさらに話が楽しくなってくる。 「ここに段差あり」だとか「ここに点字表示あり」などという情報が蓄積されていけば目の不自由な人々のQOL向上への大きな手助けになるのはもちろんのこと、「いま歩いてるところは夜になると野良猫の集会所になるんですよ」とか「今ならあそこで金木犀が香りますよ」なんて自分が見つけたささやかな幸せをどこかの知らない人が拾い上げてニッコリするところを想像するとなんだか楽しくなる。 携帯電話が街頭での人々のつながりを分断していると感じる人も少なくないようだけど、他者との会話って目の前に居る相手とだけじゃないんだよね。なんだかまだまだいろんな可能性がありそうだ。
by sivaprod
| 2010-05-25 22:11
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