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これまでわたしはたくさんたくさん失恋してきた訳だが、オッサンになってしまった昨今の失恋と青年期の失恋とでは明らかにダメージの質が違うような気がする。セックスをよく知らない時期の失恋とセックスというものに慣れてしまった後の失恋では嫉妬の透明度がかなり違うのではないだろうか。
フランスの女性シンガーSOKOの歌を聴いてるとちょっとそんなことを思ってしまった。 I'll kill her, I'll kill her, She stole my future, she broke my dream, I'll kill her, I'll kill her, She stole my future when she took you away, 世界から接続を断たれたような青年期の失恋の絶望感って自分が世界の中心だと思えるからこそだし、それは青年の特権でもある。こんな透明感のある嫉妬はもはやわたしには持ち得ない気がする。とくにわたしの場合「失恋して絶望してるのに便意があるって哀しい...。」などともう一人の自分が冷ややかに観察してたりするしなあ。 ところで先日出身高校にてとあるイベントがあり、久し振りに母校を訪れたところ同期生が二十数人も来ており10年振りの即席同窓会みたいなことになった。出てきた話題はいろいろあったけど、オンボロで隙間だらけだった女子更衣室の覗き見話で盛り上がり、「誰それのオッパイ見た。」だの「パンツ見た。」だのと30年前の話なのに大騒ぎ。それを聞いてる女性陣も「男生徒って他愛なかってんなあ。」とおおらかに笑っていた。なんだかいい風景だったな。オッサンオバサンになるというのもそれはそれでいいもんだ。
by sivaprod
| 2007-06-26 05:50
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