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という韓国の映画を見た。
いや〜、面白かった。 あらすじは単純で、「朝鮮戦争が始まったことも知らずにのんびり暮らしている山村に北朝鮮と韓国そして米国の兵士が迷い込んでしまい、初めのうちは憎みあっていた彼らが戦争よりも畑を荒らす猪のことを気にする呑気な村人に混じって暮らすうちにいつしか...」という、「くっさー!」という声があがりそうな、一歩間違えればあざといお涙頂戴ものになりかねないお話なんだけど、際どいところでそうならずへそ曲がりの私にしては珍しくつい涙ぐんでしまった。少し冗長な描写も目立つけど、ファンタジー映画に「こんなんありえへん!」てケチ付ける人でなければおすすめです。 しかし韓国の役者さんはみんないい顔してるなあ。 主役や準主役の俳優もさることながら脇役やエキストラの人々の顔つきがいい。リアルとでも言おうか、モノクロだった頃の邦画、例えば「七人の侍」などの農民役の面々を見ると「今どきこんな顔した日本人おらんよなあ...。」って感じてしまう感覚に近いかな?顎の骨の厚みが違うとでもいう感じ。 同じ感覚は前に「シルミド」っていう映画を見た時にも感じたけど、ジャガイモみたいにゴツゴツした不敵な面構えの役者さんって邦画ではなかなか出会えなくなったような気がするね。「トンマッコルへようこそ」でも北朝鮮兵士役の少年がNHKの古いドキュメンタリ番組(新日本紀行とかね。)に出てきそうなジャガイモ顔で実に味わい深い。 監督へのインタビューをネットで見つけて読んだが、ジブリ映画に随分影響を受けたようで映画のそこここにその気配が漂ってる。音楽担当は久石譲氏。 余談だけど、面白かったので他の人がどういう感想を抱いているかネットでいろいろのぞきまわったところ、こんなことに。 Yahoo!映画 - ユーザーレビュー 少し前ならこういうのを見ると無性に憤りを感じていたけど、最近はもうそういうのを通り越してこういう人たちがひたすら痛々しい。「音楽は久石譲のパクリ」って、久石譲だよ...。 この人も「プロ」の映画批評家らしいが...。 前田有一の超映画批評「トンマッコルへようこそ」 「男たちの大和/YAMATO」評と併せ読むと味わいも倍増。
by sivaprod
| 2007-02-10 09:44
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